- きむらあいり
美意識訓練
今回はアピアランスについて。私が前職でどのようなアピアランス指導があったか、簡単に紹介しようと思います。
まず訓練中、忘れもしない朝7:40に教官が教室へ入ってくる。私たち訓練生は1列に並び、ご挨拶の練習をその5分前くらいからしているところへ入ってくる。教官は姿勢、表情を見ると共に、アピアランスをつま先から頭のてっぺんまでジロジロと見てくる。
ある日とても驚いたのが、私の爪を見るなり、教官が「あれ?トップコート塗ってませんよね?」と。「は、はい。」と私。 えーーーー。なんでそこまでわかるのか・・・。
1箇所でもミスがあると反省文を書かなければいけない。しかもA4サイズの紙にビッシリと。もちろん英語で。
正直、連日テスト続きで夜中まで勉強して、ネイルなんてかまってる場合じゃない。なのに、「トップコート塗らなくてごめんなさい。」の反省文w (あ、もちろん←そんな書き方したら、''Go Home '' クビ)夜中2,3時に白目になりながら、寝る前にマニキュア塗ってました。笑”
しかもマニキュアは赤、真っ赤が指定されていて、訓練中、そして訓練後1,2ヶ月間は赤のマニキュアじゃないといけなかった。
なぜ赤かというと、少しはみ出ただけでもすごく目立つので、綺麗に塗る練習になる。色ムラ、色が欠けたらとかもよくわかるし、ネイリストさんいわく、ネイリストの試験でも赤のマニキュアを使うそう。
なので、おそらくネイリストさんバリにマニキュアは上手に塗れるようになったし、今となれば私まで、トップコート塗ってるか塗ってないか、すぐにわかるようになりましたw
それにしても、マニキュアって乾くまで時間がかかる。同期もよくブランケットの後がついてしまったとかで、朝に塗り直しをしてたこともよくあった。
もちろん、ネイルだけではなく、ヘアメイクも完璧にしていないと、反省文ですから、あーーもう思い出すだけで、あの時のしんどさが蘇る。。。笑
メイクについては、眉毛の書き方の練習もあった。紙に自分の眉と同じカタチ色、を書いて提出することもあった。同期で、ごん太の眉を書いて提出したら、「あなたは自分の眉をこんな風に書きますか?」とひどく怒られ、反省文を書かされていたっけな。笑
眉は自分の顔の額縁のようなものですから、かなり重要な箇所。メイクの最初の授業の時に眉ペンシルをひとりずつ渡されて、自分でカッターで削って、メイク用に平たく、書きやすい太さに調節しながら。眉の書き方もだいぶそのおかげで、うまくなったと思います。
メイクは流行りもあるけど、やっぱり何が一番重要かといえば、自分の顔に似合っていること。そして、着ている服装に合っていること。
CAはどうして厚化粧かと言えば、機内は暗いから。常に電気の下。昼間のフライトは窓から外の光も少しは入ってきますが、そんなに大きな窓ではないので、電気が必ずついています。なので、普段よりはだいぶ濃いメイクが必要です。
ある日、フライト帰りに、「ただいまー」と帰ってきた私に母が、「あなたそんな顔で電車乗って帰ってきたの?」と化粧の濃さに驚いていたことがあった。なので、それからはフライト後は少し落として、帰るようにしていました。
韓国の航空会社で働くようになるまで、自分がどう見られているかの意識は、ある程度しかなかったように思いますが、この訓練を受けたことによって、大きく変わったと思います。
はぁー長くなってしまいました。この続きはまた次回。 この美意識向上はフライトが始まってからもまだまだ続きますから、その辺についても紹介できればと。
では、ご一読ありがとうございます。